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ニーハオ!ザニーです($・・)/~~~

先週末台湾を直撃した大きな台風は、台湾全土に多大な被害を与えたようで、お盆休みの観光客にも大きな影響を及ぼしました。過去に見ないほどの強風でご覧のようにポストが曲がっています。

集落が崩壊した地域もあるそうで、今回の台風は大きな爪痕を残しました。
日本でも一部テレビ局でその模様は中継され、世界中に衝撃を与える天災となりました。

そんな台風に隠れて、あまり報道されていませんが、
現在台湾では今後を左右する深刻な問題に直面しています。

それは直接的に日本に関わっている問題で、今後の日本と台湾の関係性を左右する決して見逃せないない内容です。

今回はこの事態を一人でも多くの日本人の方に知ってもらいたく、書かせていただきます。

2015年9月より台湾歴史教科書改訂


台湾では、日本の学習指導要領の役割を果たす、課程綱領に基づいて6年ごとに教科書が改訂が検討されるとのことですが、今回馬英九総統の指示のもと2015年9月から高校一年生の歴史教科書が改訂されることが決まりました。
昨年1月の国会で日本の文部科学省にあたる教育部で、歴史教科書の微調整を行うとして決定。しかし、一部の公民や歴史の教科書で、日本統治時代に関する記述が削除、変更され、新たに中国大陸の歴史など中国色を盛り込んだ内容に対して野党や複数の民間団体が批判が出ていました。

つまり、これまで歴史を客観視して中立的な立場をとっていた台湾の歴史教科書が、反日親中の思惑を盛り込んだものへ60%近く改訂する運びとなりました。

しかしこれは「これまで日本を美化しすぎている」と言い出した中国統一派主導のもので、課綱作成の専門家委員会は非公開で行われました。また、委員会には歴史学者が一人もいないことから手続きが不透明とも批判されました。

あまりにも変更点は多すぎることから、教科書出版社や高校教師側から驚きと批判の声が相次ぎ、台湾300校ある高校のうち200校以上で反対集会が開かれました。改訂の背景が不透明として市民団体が提訴した裁判も1審で違法判決が出ているようです。

ではここで、改訂される歴史教科書の主な変更点を挙げていきたいと思います。

教科書改訂箇所



①日本統治時代
台湾日本統治時代(1895〜1945年)を「日本統治」から「日本植民統治」に表記を変更します。
台湾政府は「日治」から「日拠」と表記を変える命令を出しました。「日拠」は中国語で日本が占拠していたという意味します。

②霧社事件
1930年に台湾の先住民セデック族と日本人との衝突から発展した事件である。
この日本統治時代の負の部分についての強調する表現になるとのこと。

③二・二八事件
国民党政権が一九四七年に台湾人を武力弾圧した二・二八事件の記述を減らす方針を固めた。
これは戦後、日本から返還された台湾に中国国民党が移り住み、2万人以上の台湾人を殺戮した歴史的残虐な事件である。

④鄭成功
1661年、清に敗れた鄭成功率いる明が当時オランダの植民地だった台湾に侵攻し占領。
その史実を「鄭氏統治時期」から「明鄭統治時期」に変更した。鄭氏と明朝のつながりに触れることで、台湾は中国の一部と強調する狙いがあるとされています。

⑤日本人偉人
現在の歴史教科書では、日本統治時代に社会インフラの基盤を敷いた後藤新平や、台湾初の鳥山頭ダムを造った八田與一を紹介しているのですが、日本人偉人の掲載がなくなるとも言われています。

⑥孫文
革命家孫文が台湾を訪れて台湾人の支持を求め、台湾人が革命と中華民国建設に参与したとの記載が加わることになる。

⑦中国大陸
中国を「中国大陸」という名称で統一し、中国が台湾に身近な位置付けであることを強調するようになっている。

上記の通り、台湾政府が反日親中よりに教育をコントロールしていくことが明らかであり、先月2015年7月から台湾では定期的に学生デモが行われています。デモの中心になっているのが台湾への愛国心を持っている若者世代で、近い将来台湾が中国に統一されることを阻止したいというのが気持ちの根底にあるようです。

現在までの学生デモの情報を日別に書いていきたいと思います。

学生による改訂反発デモ



7月17日
高校進学を控えた中学生らが教育部(日本での文部科学省)の外壁に「洗脳反対」、「洗脳部」などの文字を落書きし、警察に取り押さえられる。

7月22日
高校生らが教育部前で集会を開き、教科書などを積み上げて抗議デモを行った。参加者は300人にもなり、一部学生は翌23日午前まで抗議活動を続けた。

7月23日
この日も教育部前で大規模な抗議デモが行われた。
一部の学生や市民が教育部に侵入し、部長室を一時占拠して、33人が逮捕された。
教育部前ではキャンドルを灯し、1,000人近くの市民が徹夜でデモ活動を続けた。

7月24日
呉思華・教育部長は学生側と対話する意向を表明し、改訂内容は試験に出さない方針を示すなど教科書改訂への理解を求めたが、問題それで解決はしないとの声。

7月31日
高校生らが教育部に突入し、改訂撤回や教育部長の辞任を要求し、敷地の一部で座り込みを続けた。

その後
学生側と教育部側とで対話が行われていないとのことです。

学生側は、新しい学生指導要領の撤回またはこれから更なる対話を行うまで教科書改訂の延期を求め、教育部側は、教科書改訂は専門家が注意深く憲法に従って行ったものだとの立場を繰り返し、新しい学習指導要領の撤回を拒否し、平行線を辿っています。

アメリカCNNの見解


今回の一連のデモに対して「撤回要求の運動が成功すれば、台湾は旧日本軍の従軍慰安婦が強制徴用されたものではなく、志願制だったと世界で初めて認める地域となると心配する声が多く上がっている」とのこと。

うーん。全く本質を誤っている。
台湾の若者達は日本との歴史を大切にしているというより、中国の脅威に戦う姿勢を見せているということだよね。あえて中国の名前を出さずに本質をズラして物を言っているのかも。

台湾では去年2014年3月にひまわり運動という活動で「中台サービス貿易協定」の阻止しました。
台湾の主権が侵害されると危惧した若者達によって台湾の独自性が生まれ、今一度台湾の在り方を真剣に考える傾向となっております。

さて、今回は台湾歴史教科書改訂問題について現在までの進捗を報告いたしました。
この先の動向にも注目していきたいと思います。

では今日はこのへんで!
お読み頂き有難う御座いました。

再見($・・)/~~~

この機会に台湾を知ろう!


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