HOME > 2016年4月の記事一覧 > 台湾旅行と実際に台湾に住むことのギャップ

ニーハオ!ザニーです($・・)/~~

先日の発生した熊本地震に対して、台湾は発生後三日間で6,500万円以上もの寄付を表明してくれました。このブログもメディアで台湾のことが報道されるたびにアクセスが増えるのですが、今回の震災後にも改めて台湾の存在を日本中が意識したきっかけになったことがわかりました。

なぜ台湾がここまで日本のことを思ってくださっているのか、という背景についてはコチラをご覧くださいm(_ _)m
台湾がなぜ親日国かその理由・背景を集めてみた

さて、来週からゴールデンウィークも始まり、ますます台湾へ旅行に行かれる方も増えるのではないでしょうか。
私は日常的に台湾へ旅行に行く友人達におすすめの観光地とか美味しいお店とかを聞かれて、いろいろ情報を教えたりしてるのですが、帰国後の感想を聞くとみんな楽しかったと言ってくれます。なかには心を躍らせて「台湾に住みたくなった」とか「台湾に引っ越そうかな」なんて言い出す友人もチラホラ。

すごくわかります(@_@)



実際私も18歳の頃、旅行で訪れた台湾の魅力が忘れられず、「いつか住んでみたい」という思いを心のどこかにずっとしまったまま過ごしていました。そして27歳の時に人生のある転機がきっかけで思いが爆発し、日本を離れる決意したのであります。

2014年5月に台湾へ移住し、その後1年ほど住んだのですが、僕が以前まで抱いてた台湾の魅力を実際に住むことで住人の目線で感じてみると、そこには様々なギャップが生まれてきます。

今回は、ザニーが感じた台湾旅行と実際に台湾に住むことのギャップについて思い返していきたいと思います。

お金のこと



台湾は日本に比べて物価が安いと言われています。はい、実際に交通費や食料品など生活費は全般的に安いのですが、台湾人の生活水準で生活をした場合に日本より安く生活できます。原付を愛用し、台湾産のものを食べて、台湾製品を使って生活をするということです。僕もこっちに住む前までは生活する上で日本より出費を抑えれると考えていましたが、部屋のベットはコンクリートのようだし、タオルは水を吸い取りません。そのような不便さを我慢した上で出費が抑えられるのです。
旅行の場合、ホテルは広々としたエントランスに、綺麗な部屋、ふわふわなベットが住まいになりますが、台北で綺麗な部屋を借りるとなると最低でも家賃8万以上はかかりますので、日本での生活水準を忘れて、台湾の生活水準に順応しないと日本と同じくらい、もしくは逆にそれ以上かかってしまいます。


食べ物のこと



台湾料理は美味しいですよね。小籠包とか牛肉麺とか。旅行中、異国の地で煌びやかな中華風の内装のレストラン内で、中国語の店員さんが運んできてくれる炒飯とかが出てきたら新鮮の気分と平凡な日常からの開放感が後押しして、何割増しも美味しく感じますよね。でも住んだ場合、日常が台湾の生活になるので、味のプラスアルファーはありません。台湾のご飯は美味しくて安いのですが、油っぽくて太りやすいのです。そして味付けがワンパターンなのですぐに飽きます。早々に私は毎日台湾のローカルフードを食べ続けることの限界を感じ、頻繁に日本人駐在員が接待で行く歓楽街「林森北路」に出現してました。そこでしか美味しい日本食が食べられないんですよ。でもここで食べると、日本で食べるよりも2割増し程高くついてしまいました。



言葉のこと



中国語は発音が難しい、と一般的に言われています。旅行で来た時、周りで聞こえてくる中国語は何もかもわかりませんでした。目を見て話を聞いても全く予測もできませんでした。しかし、住み始めて語学学校に3ヶ月も通えば、基礎が身につき、その後は独学で伸ばしていけました。この写真は台湾大学語学学校に3ヶ月だけ通っていた時のクラスメイトとの一枚です。発音も日常で聞こえてくる中国語に耳を慣らすことで次第に発声できるようになります。
漢字に関しては旅行客でもある程度看板の文字が読めます。これは住み始めの時点での大きなメリットで、全く中国語が話せなくても漢字がわかることで、いろいろな問題を乗り越えることができます。
中国語を話せるようになることは、思った以上にハードルは高くありませんでした。住んで学校に3ヶ月行けば自然に話せるようになります。



気候のこと



せっかくの台湾旅行が雨に見舞われたってことはありませんか?台湾は雨や湿気が多いので、住む部屋はカビ対策が必要となります。台湾の町並みは古い建物が立ち並んでいる印象があると思いますが、カビや汚れで古くみえているだけで、実は建って数年しか経ってないビルも紛れています。
夏は紫外線が強く、ジメジメしているため外を出歩くのが苦痛です。冬の最低気温は15度前後ではありますが、結構寒いです。台湾は冬の期間が短いため暖房器具がほとんど売ってません。そのため、日本の12月頃の気温を暖房器具なしで生活することになります。外出時にはダウンやコートを着用し、寝る時は毛布が必要となります。しかし、日本の真冬の寒さほど耐えられないものではありません。1月〜2月に長時間外にいても別に平気です。


生活環境のこと



観光で行くところと実際に住むところは、場所が違います。
観光で訪れる場所は観光客用の単価で物が売られているので、現地の人はあまりいません。実際に住むとなると家賃の安いローカルな場所を拠点とすることになるため、比較的汚いところが多いです。原付が多いので空気が汚い部分もありますが、何よりもやっかいなのは夏場大量のゴキブリを目にすること。湿気が高く、あちこちに屋台が並ぶストリートはゴミだらけで不潔を極めます。そのため、綺麗な場所に住みたいところですが、その場合家賃がグンと上がってしまいます。ただ台北に住む場合、交通手段としてMRT(地下鉄)がどこに行くにも安くて便利です。


台湾人のこと



台湾に旅行で訪れる際、台湾人にとても親切にしてもらったという声はよく聞きます。実際台湾に住んでローカル台湾人に紛れて生活をしたとしても、基本的に台湾人は優しくしてくれました。なかには私が外国人(日本人)ということで親切にしてくれた人もいたかもしれませんが、基本的にはフレンドリーで心のある人達です。台湾の一番の魅力は人です。


台湾旅行に行ってみて、外国なのにどこかしら居心地が良く、明るく活気に溢れた町並みを歩いているうちにどんどん惹かれいって、もっと台湾のことを知りたい!と恋愛のように引き込まれていく、そんな魅力がある国が台湾ですね(@_@)

私も脱サラして台湾というユートピアに引っ越しをしましたが、朝起きて町に出てみたら、駅のホームはうつむいた台湾人サラリーマン達でごった返していました。

住めば住むほど幻想のベールは溶けていき、自然と台湾の生活に順応しようと自分自身が変化していきます。これは動物の本能なのでしょうか。生きるために言葉を自然と覚え、あれほど臭かった臭豆腐やパクチーをスムーズに口に頬張るようになります。もうその頃には知らない道を歩く心のドキドキや新しい文化に触れるワクワクはなくなっています。

私は3ヶ月で言葉を覚え、半年でビジネスを立ち上げ、9ヶ月で台湾の各都市を周り、1年で日本に帰国しました。台湾旅行で大好きになって、住んでみたはいいものの、待っていた現実は、「この地でこの先どうするの?」というシビアな行き止まりでした。年齢が27歳だったので、もう若くもないと思い必死になってお金を稼ぐためにいろいろなことを考え、チャレンジしました。日本で会社員だった頃とは違う部分の脳みそをフルに回転して、労力を費やす日々のなか、台湾生活をエンジョイする感覚は初めの3ヶ月で無くなっていきました。

周りを見れば中国語を覚えるために台湾に住む方もいました。帰国後、中国語の資格を取得して、現在の仕事よりキャリアアップを目指して勉強しにくる人達です。しかし、台湾の中国語は、中国の中国語と発音が多少異なり、中国で使用される簡体字とは異なる繁体字という文字が使用されています。日本で受けられる中国語検定の多くは中国で使用される簡体字を採用しているため、試験に臨むには最終的に繁体字も簡体字も勉強しなくてはなりません。

本音は現実から目を背けたい。頑張るのに疲れた。だから海外へ住む。
なのにそれを建前として「語学を覚えるため」や「世界を見てみたい」などと取り繕って海外に来た人は1年後苦労している人が多いです。

おっと、メッセージ性の強い記事になってきてしまいました。
すみません偉そうに。久しぶりの投稿でつい。

もし旅行で台湾を訪れて好きになり、台湾へ引っ越しを考えたときは、明確な目標を持って行ってください。それほど台湾は魅力的で、物価や治安の面で住むのにもハードルの低い国なのです。

最後までお読みいただきありがとうございました!
ザニーのInstagram

再見($・・)/~~~
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この機会に台湾を知ろう!


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