HOME > 2017年4月の記事一覧 > 台湾の八田與一像首切断事件について

ニーハオ、ザニーです。

先週、4月16日に台湾から衝撃的なニュースが届きました。

ご存知の方も見えると思いますが、台南の鳥山頭ダム敷地内に飾ってある日本人技工士八田與一氏の銅像の頭部が何者かに切断されたのです。
僕も2年前にこの場所にいきました。

八田與一氏は日本統治時代に台湾にダムを作ったことで有名で、台湾の教科書にも出てくる英雄です。この方の偉業が今もなお、アニメや映画にもなっており、近年の話題作「KANO」にも大沢たかおさんが八田さん役で出演されてます。

鳥山頭ダム敷地内には銅像の他に資料館があり、毎年多くの日本人と台湾人が訪れる日台間の絆を象徴する場所のひとつです。

犯人がFacebookで犯行を自白



容疑者は元台北市議だった李承龍という人物であり、翌17日に自らのFacebookで犯行を自白した後、自ら台北市警察署に出頭しました。この李承龍という人物はこれまでも台北市の役人や議員を殴ったり、他党の施設付近に放火をして逮捕されている過去があり、過激派として知られていました。

李容疑者は今回の事件を数年前から計画しており、犯行理由について「すべき事を行った」と答えているようです。

僕はこのニュースを聞いてとても悲しい気持ちになりました。台湾という国は、素直に歴史を受け止め、次世代に真っ直ぐ事実を伝える姿勢を貫いている国だと思ってます。過去の歴史を強く背負った上で強くたくましく純粋に前に向かって進んでいる、とても心根が強い国で、そして器の大きい国です。僕は台湾に住んで、隅から隅まで見て回りました。総統府に行ってもそう、花蓮の日本移民村に行ってもそう、ここ鳥山頭ダムもその気概を感じました。それが1人の自分勝手な行動で、ニュースを見た日本人が台湾という国を誤解してしまう恐れがあまりにも悲しい。

八田與一氏がダムを完成させて87年が経ちますが、今でも毎年八田氏の命日である5月8日は八田の慰霊祭が執り行われており、歴代の総統も参加されています。台湾人の多くは、台湾のために尽くした人物を決して忘れていないのです。
日本統治時代、日本政府から台湾へ派遣された八田氏は長年試行錯誤を繰り返し、台湾の台南市にダムを完成させました。完成後は毎年の雨季にくる洪水の災害がなくし、乾季の水不足も解消され、当時の台湾人の生活のインフラをつくりました。

これは資料館に飾ってある一枚の写真です。日本人も台湾人も関係なく協力してダムを建設していた様子です。このダムには多くの人が関わっていて、多くの人が救われて、その思いが次世代まで温かく継承されているのです。つまり鳥山頭ダムは聖域といっても過言ではなく、八田與一氏はその歴史の立役者なのです。

なんでその重みがわからないんだ。
しかもFacebookって。まあ、考えても到底理解できないと思います。
日本ではあまり報じられておりませんが、このようなことがあった事実だけでも日本人の方に知っていただければ幸いです。台湾は良い国ですよ!

台湾の八田與一像首切断事件について

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