HOME > 2017年9月の記事一覧 > 鬼月の過ごし方と禁忌事項 その1

皆さん、こんにちは!
日本だとそろそろ秋の気配?
こちら台湾も、ようやく連日37度の超猛暑日を乗り越え、安定の32度台が続いています。
本当に、30度で涼しいと思うようになってしまいました。。。

さて、今回は、まさに今、真っ只中の「鬼月」についてお話ししましょう。
台湾は、旧暦で物事が回っています。
お正月も元旦(1月1日)よりも旧暦の1月1日の方が盛大ですし、重要です。
そして、この「鬼月」も旧暦の7月1日(今年は8月22日〜9月19日。毎年変わります)から一ヶ月間がその時期になります。

鬼月って???


日本のお盆に近いと思います。
あの世からご先祖様が人間界に戻ってきます。
しかーし!ご先祖様だけではなく、
この時期は、1年に1度、地獄の門が開いて、いわゆる無縁仏の霊達も一斉に人間界へと入ってきます。

じゃあ、鬼って??


というと、我々は鬼ヶ島にいる鬼を想像しますが、台湾ではとかお化けのこと。
しかし台湾人でも、鬼と呼ぶ人は少ないです。
親しみを込めて、「好兄弟(ブラザー)」「 阿飄(お化けちゃん)」と呼びます。

彼らもご先祖様同様、我々人間界を一ヶ月間漂い続けます。
が、ご先祖様たちに帰る家があるのに対し、彼らはありません。
しかも、1年間も地獄にいたのですから、お腹はペコペコ、体も汚いはず。
美味しそうなお供え物があるお家に勝手に入ってきてしまい、ご馳走を食べてしまいます。
そこで、私たち人間は、彼ら用にも大量のお供え物をして彼らを労います。

お供えの仕方


必ず、外にお供え物をすること。
お供え物の意味として、ご馳走をあげるから、家の中に入って悪さをしないでね。
という想いも込められているので、必ず家の外にすること。

お供え物について


日本のお供え物は、お仏壇やお墓にあげたものは基本的にはすぐには片付けませんよね。
台湾だと、お祈りが終わればすぐに撤収して自分たちで食べます。
お寺に行って、神様にお供えしたもは、お祈りが終わるとまた持って帰ります。

で、どんなものをお供えするかというと。
大量のお菓子やカップラーメン、果物等を用意。
無数のお化けちゃんがお腹を空かせて漂っています。
この時期の大型スーパーはどこもかしこも大量のラーメン、お菓子が売られています。
まぁ、お化けが好きなものというより、我々が好きなものを好きなだけ購入します。
さらに、
洗面器や歯ブラシ、タオルも用意
1年間もお風呂に入れなかったのだから、お風呂に入ってねという想いを込めて。
洗面器やタオルを用意します。ブラシや櫛なども一緒に入れてあげると親切ですね。
で、地獄の沙汰も金次第ということで、
偽物のお金を燃やして、オバケちゃんにプレゼント。
お金も底をついているでしょうからね。
至れり尽くせりですね。


細長いお線香を立てて、半分まで燃えたら、お化けちゃんたちが食べた(お風呂に入った)というサインです。

その後のお菓子や果物は私たち人間がいただきます。

誰がやるの?


一般の人たちもやりますが、主に商売している人は必ずやっています。
というのも、お化けちゃんたちに悪さをされて商売に支障をきたしたら大変なことになりますよね。
というわけで、大企業になればなるほど、お供え物は豪華に盛大になっています。
この時期は、ビルの前が大量のお菓子で埋め尽くされています。
お供えする用の机やお金を燃やすドラム缶などは、ビルの管理会社がちゃんと用意してくれています。
そのあとは、社員のおやつとなります。私も会社員時代にお菓子を買いに行きました。


ちょっと長くなったので、この時期のやってはいけないことは次回にします。

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鬼月の過ごし方と禁忌事項 その1

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